開催日:2025年12月13日
タイトル:成人の直腸糞便塞栓における超音波画像とCT画像の比較検討
便塊は、慢性便秘に続発し便の停滞により時間をかけて形成されるものである。便塊は、直腸糞便塞栓(糞便瘤)となることがあり、まれに重篤な結果を招く。日常的な医療現場では、CT検査によって同定される。しかし、成人における糞便瘤の超音波画像(US)に関する情報はほとんど存在しない。本研究では、成人患者における糞便瘤のUSとCTの画像を比較し、USにおける糞便瘤の有用性を検討した。
方法: CT画像を撮影した直後に成人患者10名(男性6名、女性4名、平均年齢78歳)に対してUSを実施した。USとCT画像において、横径方向の直腸径を測定した。
結果: CT画像では、直腸に平均径68mmの境界明瞭な糞便瘤が形成されていた。一方、US画像では平均径57mmの三日月形の音響陰影として直腸内に糞便瘤が明瞭に観察された。
結論:USは、成人患者における糞便瘤の存在を確認するためにCTと同様に使用できる簡便かつ非侵襲的な検査法と言える。


